うつ病と闘う19歳のコメディアン

19歳のコメディアン、ケビン・ブリール。


彼はバスケチームのキャプテンで成績も優秀、よく友達とパーティに繰り出し、面白くて自信に溢れた青年だ。


でもそれはみんなから見た姿。


本当の彼は長年うつ病に苦しみ、自ら命を絶とうとしてこともあった。


そんな彼が、うつ病であることを告白し、その想いを真っ直ぐに伝えたTEDでのスピーチが話題になっている。


本当のうつとはどのようなものなのか。


そして私たちは何をすべきなのか?


彼がこの告白を通じて伝えたかったメッセージとは・・・




日本語字幕なしのため、翻訳は文章にて。


うつ病への誤解

うつ病とは、人生が上手く行かないとき、彼女と別れたり、愛する人を失ったとき、希望していた職に就けなかったとき、ひどく落ち込んでしまうこと、そんな風な誤解があるかもしれません。


でも、不幸で悲しくなるのは人間の自然な感情ですよね。


「うつ病」とは、人生が上手く行かないときに悲しくなるのではなく、すべてが上手く行っているときに悲しくなるものなのです。


そして、どんな人にも起こる病なのです。


正直に言うと、ここに立ってうつ病についてお話するのは躊躇しました。


なぜなら皆にとって非常に話しにくいテーマのように思うからです。


実際に誰もそれについては話したがりません。


でも私たちは議論する必要があります。


なぜなら今、うつ病はとても大きな問題だからです。


自殺を考えたあの夜のこと・・・

現実に、うつ病のために、世界中で30秒ごとに自ら命を絶っている人たちがいます。


今この瞬間にも、起こっています。


私は、2年前のある日、これまで何百万回も座ってきた自分のベッドの端に腰かけて、自殺を考えました。


普段の私を知っている人からしたら、そんなこ と想像だにしなかったでしょう。


当時私は、バスケチームのキャプテンで、演劇を趣味にし、成績優秀者名簿にいつも名前があがり、あらゆるパーティーに出か けていたのですから。


上辺だけならうつ病だなんて分からないでしょう。


まさか自殺願望があるなんて信じないでしょう。


でもあの夜、私は実際にベッドの上で薬瓶を用意し、紙とペンを手にして自らの命を絶とうと考えていたのです。


私の場合、一歩手前で踏みとどまりました。


そして今ここにいます。


でも今も私はうつ病です。


長い間、私は2つの全く異なる人生を生きてきました。


互いの人生が常に片方を恐れていました。


周りの人たちに本当の自分を 知られるのが怖かった。


皆が思っているような完璧で人気者の高校生では無かった。


笑顔の下にはいつも苦しみがあって、明るさの影には暗い自分がいた。


恐れるものはそれぞれですが、私の場合は、人生の大部分において自分自身が怖かった。


本当の自分、正直さ、弱さが怖かった。


その恐怖が、私を隅に追い詰めてどこにも行き場がなくなって、出口は1つだと思った。


この出口について来る日も来る日も考えていた。


正直にお話しするなら、今もずっと考えています。


これが、私が戦っている「うつ病」というものなんです。


無知を辞めよう

本当の恐怖は、自分自身の内なる戦いではなく、他人の心にあるうつへの悪いイメージで、恥やうしろめたさ、友人の顔に現れる非難の表情、廊下であいつは弱いとささやかれ、頭がおかしいと言われることです。


これが原因で、病気のこと隠し続け、誰にも助けを求められなくなってしまうのです。


残念なことに、今の世の中では、腕の骨を骨折すればギプスにメッセージをもらえますが、うつだと告白すれば皆が逃げていきます。


私たちは、身体の病気には非常に寛容ですが、精神となると違います。


全くの無知です。


知らないから受け入れないという世界を作ってしまっているのです。


このように、うつ病は世界中で最も診断されている病の1つにも関わらず、ほとんど議論されないがために、どんどん隅に追いやられてしまっています。


こんな重大な問題を先延ばしにしてはいけません。


どんな問題でも解決の第一歩とは問題があることを認めること。


まだできていませんよね。


話し合いを恐れていたら、答えなんか見つけられません。


私から、皆さんから、始めましょう。


立ち上がって、沈黙を破りましょう。


ありのままの自分で良い

もし、うつ病に苦しんでいる人がいたら頑張ってではなく、「大丈夫だ」と伝えたい。


あなたは弱いわけではないし、それはあなた自身ではない。


人生の一部なんです。


人生の一部というだけです。


私はうつによって陥った人生で、学んだこともあります。


病で谷底に転落しましたが、それは山頂を見せてくれるためだった。


暗闇に追い込まれましたが、光を見るのに必要でした。


19年の人生で何よりもつらいこの苦しみは、新しい見方をもたらしてくれました。


うつ病でも大丈夫。


私たちは人間ですから、悶えたり苦しんだりします。


血が出て泣くこともあります。


もし、真の強さとは決して弱さを見せないことと思われているなら、それは間違っていると声を大にして伝えたい。

無知を克服しましょう!


不寛容を止めて、不名誉も払拭しましょう!


そして、うつ病に対する沈黙を打ち破りましょう!


真実を見て話し合いを始めましょう!


なぜなら1人で戦っている、この問題の唯一の解決方法は、一緒になって戦うことだと思うからです。


私はできると信じています。